データサイエンス

【なくなる?】データサイエンティストの需要と将来性について徹底解説!

この記事でわかること
  • データサイエンティストの今後の需要
  • データサイエンティストの将来性
  • データサイエンティストはなくなるのか?

ビッグデータやAI、IoTなど、これからのIT業界を担う重要な人材に「データサイエンティスト」というものがあります。ビッグデータなど膨大なデータを利用できる形に適切に分析する人材がデータサイエンティストです。

メディアによって、データサイエンティストは「不足している」と書かれているケースもあれば、「十分である」という記事もあります。いったいどちらが正しいのでしょうか。改めてさまざまな視点をもとに考察してみました。

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データサイエンティストとは?

最近よくメディア等に出てくる言葉に、「ビッグデータ」というものがあります。交通情報や、Webの閲覧履歴といった膨大な情報を指すものですが、これをいかにしてビジネスに活用していくかということが今後の大きな課題であり、将来に向けての新たなビジネスチャンスの可能性を秘めるものとされています。

しかし、膨大なデータはそのままでは、非常に乱雑なものです。不完全で整理されておらず、まったく使えないものです。

データサイエンティストは、このデータを数学や統計学、コンピュータサイエンスなどを駆使して意味のあるものとする仕事をしています。企業は、これによって膨大なデータを活用できるようになるのです。

大手の転職サイトDODAの調べでは、彼らの平均年収は528万円となっていますが、その重要性を考えると、今後さらに年収も伸びていくことでしょう。
参考:平均年収ランキング(職種別) – DODA

データサイエンティストの需要は変革期である

現在、IT業界では従来型のサービスから、

  • ビッグデータの利活用
  • AI
  • IoT

の3つを柱とした新しい技術やソリューションを推進していくという大きな変化が起こっています。

また、急激に進む少子高齢化によって今後日本の人口は急速に減少し、2065年には8800万人となり、労働力人口は4500万人程度になると言われています。

このことはIT業界にも深刻な人材不足をもたらすと予想されており、経済産業省の推計では、2030年に59万人の不足が見込まれると示されています。

このように、需要が大幅に増しながらも人材不足が見込まれるという予測がされています。

データサイエンティストの需要は高まっている

さて、少子高齢化や人口減少、そしてIT業界でのビッグデータの利活用やIoT、AIの推進などといった大きな変革によって、今後慢性的なIT人材の不足が続いていくということは説明しました。

しかし、IT業界での一つの職種であるデータサイエンティストは果たして不足しているのでしょうか。
データサイエンティスト業界に限らず社会全体的に起きている現象を整理しましょう。

急激に進む少子高齢化

日本は世界でも類を見ないほどのスピードで少子高齢化と超高齢化社会への道を歩んでいます。国立社会保障・人口問題研究所の平成29年の推計では、2065年には8808万人まで減少すると言われています。それに伴って、主に働く世代の人口である15歳から65歳未満の生産年齢人口も現在の約7700万人から約4500万人まで減少すると予測されています。

まさに労働力自体が大幅な減少を迎えるのです。

IT業界の大きな変革

一つ目は、IT業界に起こっている大きな変化です。IT業界のサービスは、従来のサーバーやパソコンといった「ハードウェアに紐づくサービス」から、IoTやAI、ビッグデータの利活用といった「ソフトウェアに紐づくサービス」へと大きな変化をしています。さらにはIoTに代表されるように、従来はインターネットに接続されなかった家電や自動車などさまざまなものがネットワークに接続され、ITサービスを利用するようになっています。こうしたことからIT自体の需要が急激に伸び続けています。

しかし、経済産業省が「2025年の崖」と表しているように、日本企業の多くはまだまだ対応ができているとは言えない状況です。このようにIT業界では、企業が対応しきれないほどの大きな変化が起きています。

慢性的なIT業界の人材不足

少子高齢化に伴う生産年齢人口の大幅な減少は、日本全体の労働力の減少に直結しています。しかし、そういった中でも、IT業界はAIやIoT、ビッグデータの利活用といったイノベーションにともなって、多くの人材を必要としています。経済産業省が2016年に公表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査」では、2020年に約37万人、2030年には約79万人と予測されています。その中で、AIやビッグデータといったデータサイエンティストが関わる分野では2020年に4.8万人が不足すると言われています。

データサイエンティストの求人数は伸びつづけている

業界を問わず持っているビッグデータをビジネスに活用したいと考えている企業は増えています。しかし、現状では、資格なども整っておらず採用時に企業が明確な基準で判断することができないなどの理由から、急激に求人が増えているわけではありません。

しかし、大手企業を中心にデータ解析を行う人材を大幅に採用する動きもあり、今後求人はどんどん伸びることは間違いありません。

データサイエンティストはなくなることはない

データサイエンティストは、実際に不足しているのでしょうか。

結論から言うと、「データサイエンティストは不足している」と言えます。それはどういった点から言えるのでしょうか。

将来的に需要が非常に高い

ビッグデータの利活用やAI、IoTなどといった新しい分野は始まったばかり。今後さらに需要が伸びていきます。そして、これらが扱う膨大なデータは、そのままでは利用できません。データ分析や統計学などの手法を駆使して、ビジネスに使える形にするのがデータサイエンティストの役目です。まさにこれら新しい技術を活用していくための要となる職業だと言えます。

高い需要にも関わらず育成が進んでいない

データサイエンティストは、今後需要が非常に高まることが予想されます。それにも関わらず、とくに日本では人材の育成が十分できていないのが現状です。滋賀大学や横浜国立大学などでデータサイエンスに特化した学科を設けて人材育成が始まっていますが、米国のように年間2万人以上の学生を育成するようにまではなっていません。社内でそういった人材を育成する仕組みもまだまだ進んでいないのが現状です。

活躍できる幅が非常に広い

データサイエンティストが活躍できる舞台は、IT企業だけではありません。ビッグデータやAI、IoTといったデータサイエンティストの能力を必要とする分野は、「自動車」「金融」「保険」など非常に多岐にわたっています。特定の分野だけでなく、さまざまな分野で需要が高まることで、データサイエンティストの不足がさらに進行すると考えられます。

さらには、先ほど説明したIT人材の絶対的な不足が重なり、大幅な人材不足が予想されているのです。

データサイエンティストの需要は将来的に伸びそう

AIやビッグデータ、IoTなど、今、IT業界ではこれまでになかったほど大きな変化が起きています。そして、これからのIT業界で技術の中で大きな役割を果たしていくのが、データの分析に関わるデータサイエンティストです。

企業ではビッグデータを分析し、ビジネスに活用したいというニーズが幅広い分野で高まっています。しかし、そういった高まりにも関わらずデータサイエンティストの育成は需要に見合うほど進んでいません。

データサイエンティストの不足はまだまだ続くことは間違いないでしょう。